ラダーバレル(Ladder Barrel)

　ラダーバレルはラダー(ハシゴ)とバレル(樽)で構成されており、背骨をバレルに当てがうことで、背骨の本来持っている生理的な湾曲を引き出します。

　背骨は頸椎、胸椎、腰椎、仙骨のブロック上の骨が連なることで１つの柱を形成しています。ラダーバレルではこの柱をしなやかに動かすことが可能となるのです。

　ラダーバレルにはたのイクイップメントにはある、スプリングやコードなどがありません。そのため、自身の足で地面を踏むことで身体を安定させなければいけません。

　日本人は座っている時間が世界一長く、地面を踏む感覚が乏しい方を多く見ます。ラダーバレルで行う立位でのエクササイズは、床をしっかりと踏んでいなければ、正しい動作が行えないなどの難しさもありますが、その分正しい動作を身につけることが可能となります。

　私たちの身体は、無意識レベルでその空間における頭の位置や身体の位置、物の位置などを即座に判断します。このような空間認知能力は加齢や、頭を不動のままPCやスマホほ見続けることで衰えてしまいます。

　まずは、身体を安定してエクササイズを行なっていきますが、慣れてくれば身体を浮かした状態でエクササイズを行うことで、身体全体の空間認知能力が向上します。