チェア(chair)

　チェアのスプリングはフットバーを下から上に突き上げます。リフォーマーやタワーでは水平もしくは上方向からスプリングが伸びているため、突き上げるような負荷がかかりません。

　そのため、バーを下に押し下げるようなエクササイズが可能となり、足で支えるのはもちろん、手で床をしっかりと押す感覚を感じることができます。

　日本人は不名誉ながら、世界一座っている時間が長いと言われております。ピラティスのエクササイズは様々な体勢で行われますが、チェアは名前のごとく座ってエクササイズを行うことに対して非常に効果を発揮します。

　どんなに寝た状態でうまくエクササイズが行えても、それだけは日常生活の動作が変わることはありません。いかに生活動作に使い動作をエクササイズで行えるかが重要なのです。

　チェアは座って行うエクササイズだけでなく、立位の状態の改善にも非常に効果的です。立位の状態で、フットバーを踏むことで、不安定性な中で体幹を安定させるというシチュエーションを作ることができます。

　また、現代人に多い股関節の可動域制限を改善することにも非常に効果があり、下肢の筋力強化・可動域の向上に非常に効果的です。