
ピラティススタジオ TRY 代表の荒井です!
当スタジオでは姿勢改善や体幹強化・スポーツパフォーマンスの向上など様々な目的を持ちお越しただきます。
中でも、姿勢改善は多くの割合を占めている悩みでもあるため、当スタジオの考え方についてご紹介いたします。
- 筋肉による姿勢改善アプローチ
- 姿勢を崩す筋肉のアンバランス化
- 筋肉に対してのアプローチ
- まとめ
当スタジオにおいて姿勢改善のためには、大きな3つの柱で考えています。
その中でも今回は、基本となる【筋肉】について触れていきます。
筋肉による姿勢改善アプローチ
まず、姿勢改善において基本的な考えとなるのが筋肉に対してのアプローチです。
当然ながら、私たちの体は骨を支えるのに筋肉・靭帯・腱といった組織で支えています。
この筋肉は身体の前後左右ありとあらゆるところを取り囲んでいるわけですが、これらのバランスが悪くなってしまうことは姿勢を悪くしていくことに直結してしまうのです。
例えば、本来の状態よりもお腹の筋肉が短く、背中の筋肉が長くなれば、体は前側に傾いてしまいますよね。
同じようなことが身体中で起これば、自ずと姿勢は崩れてしまうわけです。
そのため、まず最初に考えなくてはならないのがこの【筋肉】なのです。
姿勢を崩す筋肉のアンバランス化
では、実際にどのように筋肉のバランスは崩れてしまうのでしょうか?
筋肉のバランスについては、日頃の日常生活動作や就労動作、クセなどにより異なるのですが、ほとんどの場合は非対称性に起こるのです。
前項で言うと、お腹の筋肉は短く、背中の筋肉が長くなっているというお話でした。
この場合、お腹の筋肉(腹筋)は緊張しており、背中の筋肉(起立筋)は機能不全にあると考えられます。
※緊張とは筋肉が必要以上に縮こまっている状態。
※機能不全とは本来の筋肉の力が発揮できない状態。
このように姿勢が悪くなっている多くの方の場合では、前:後や内:外の関係で緊張:機能不全を起こしているのです。
例えば、『上位交差性症候群』という不良姿勢があります。
この姿勢の場合は、
緊張筋・・・後頭下筋群・胸鎖乳突筋、胸部筋群
機能不全筋・・・椎前筋群・中部・下部僧帽筋
といったようになっており、横から見ると斜めに交差するように筋バランスが崩れているのです。

この上位交差性症候群は現代人に非常に多く見受けられる不良姿勢であり、肩こりや頭痛などを引き起こす問題となり得る姿勢でもあります。
そのため、これらの筋力のバランスを改善することは姿勢改善だけでなく、慢性的な不調の改善にもつながるのです。
筋肉に対するアプローチ
このような筋肉のアンバランスに対してのアプローチはどのように行なっていくべきでしょうか?
まず、初めに行うことは緊張している筋肉を緩めていくことです。
なぜなら、筋肉の緊張が強すぎる状態で機能不全を起こしている筋肉に対してアプローチを行なっても、効率よくバランスを整えるのが難しいからです。
そのためには、緊張している筋肉をストレッチや徒手療法により緩め、最適な状態にしておくことが大事になります。
その上で、機能不全を起こしている筋肉に対して活性化を図るようにエクササイズを行なっていくのです。
ここでも重要なのが、筋肉を強くする必要はないという点です。
筋力トレーニングには、筋肉は筋肉を大きくする「筋肥大」と、脳からの指令を筋肉に届ける力をあげる「筋出力」の向上を目的として行えます。
ピラティスの場合は、ほとんどの場合後者の「筋出力」の向上を目的として行い、筋肉を多きすることはないのです。
筋肉質の芸人さんが、胸の筋肉をピクピクと動かせますが、その人が特別なわけではなく、胸の筋肉に対しての筋出力が高いためにできるのです。
また、筋肉には相反神経抑制というものがあり、一方の筋肉を緊張させると、もう一方の筋肉が緩むという性質があります。ピラティスのエクササイズでは、この相反神経抑制を利用したエクササイズも多く、まさに一石二鳥といえます。

まとめ
姿勢改善のためには、まず基本的な筋肉のバランスを改善することが必要不可欠です。その上で、次回紹介する【筋膜】や【神経】に対してアプローチを行うことで、より効果のある姿勢改善が可能となるのです。
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