
ピラティススタジオ TRY 代表の荒井です!
これまで姿勢改善に必要なことをステップごとにご紹介してきましたが、最後は【脳神経】です。
筋肉や筋膜のバランスによって姿勢が保たれているということをこれまでお伝えしてきました。
なぜ、脳神経が関わっているかというと、筋肉に対して指令を出しているのは紛れもなく脳だからです。
そのため、脳神経に対するアプローチを行うことは根本的な解決のために必要不可欠なのです。
- 脳神経が姿勢に関わる理由
- なぜアプローチが必要なのか
- 脳神経に対するアプローチ
- まとめ
脳神経が姿勢に関わる理由
では、脳神経が姿勢に関わる理由からご説明していきます。
前述した通りですが、まず身体は脳からの指令によって初めて動くことが可能となります。
そのため、筋肉や骨がいくらあっても動かすことはできないんですね。
この脳神経というのも、自分の体がどのくらいの大きさで、どのような場所にいて、どんな状態かを常に頭はモニターしています。そこで活躍しているのが、感覚器という身体のいたるところにあるセンサーです。このセンサーは代表的なもので言えば、目や耳、皮膚などにある固有受容器というものも含まれます。
これらのセンサーを身体は常に働かせることで、体をまっすぐに保っているのです。
例えば、私たちの体はエレベーターで移動している際に目を閉じていても、上下に移動していることがわかります。
これは、感覚器である球形嚢という組織が反応することでわかるのです。
また、触れているものの硬さや素材などを手で触ることで感じることができます。
このように意識せずとも体は様々な情報を感覚器を通じて読み取っているのです。
姿勢に関しても同様に、
「自分はどんな地面に立っているのか?」
「周りは安全な状態なのか?」
「何かしらの外的力は加わっていないのか?」
などを常に感じ取り、まっすぐ立っているのです。
そのため、これらの感覚器を含めた脳神経系は姿勢において重要だと言えます。
なぜアプローチが必要なのか
感覚器を含めた脳神経に対してアプローチを行うことが重要だということは前項でご紹介させていただきました。では、なぜ、現代の姿勢改善においてこれほどまでに重要になるのでしょうか?
それは単純に感覚器に対する刺激が減ってしまったからです。
以前に比べ生活は便利な家電が増え、舗装されている道路で平らな道しかなく、仕事もデスクワークが中心と体を動かす機会が極端に減ってしまいました。体を動かすことがなければ当然、感覚器への刺激も減り、脳が活性化されることもありません。
机に向かって勉強をすることももちろん頭を使いますが、それ以上に運動をすることは脳を活性化させるということが研究により明らかになりました。
そのため、まず運動をすることが大事なのですが、より効率よく鍛えるためには各脳(前頭葉・側頭葉・後頭葉・中脳・小脳・三半規管など)の特性に合わせた運動が必要になります。それらをまず判断し、的確にアプローチすることで姿勢を保つための神経系が活性化され、姿勢のバランスを改善することができるのです。

脳神経に対するアプローチ
では、実際に脳神経に対するアプローチとはどのようなものでしょうか?
ピラティスではリフォーマーというを用いた際に、キャリッジという不安定な面でエクササイズをすることになります。このリフォーマーは寝た状態で身体が水平方向に動くため、加速器と呼ばれる感覚器を活性化することになり、さらにインストラクターによるキューイング(指示)により前頭葉を活性化させます。そのため、リフォーマーでエクササイズを行うことがすでに、筋肉に対するアプローチだけでなく、脳神経系に働きかけているのです。
さらに、ピラティスでは体を捻るようなエクササイズも多く、三半規管や位置情報を認知する側頭葉に対して働きかけることができます。他にもエクササイズの特性やプロップスと呼ばれる小道具を用いて幾多のアプローチをすることで、クライアントに合わせたオーダーメイドのアプローチが可能になるのです。

まとめ
マシンピラティスはエクササイズ自体が筋肉に対するアプローチだけでなく、脳神経系に対して働きかけています。さらに様々な工夫を組み合わせることで、体全体に対してアプローチをすることができるのです。
時代とともに様々な研究や成果が挙げられていますが、私たちの体が変わっているわけではありません。
姿勢に対しても筋肉だけで考えるのではなく、身体全体を診ることでより一層効果を期待できるのです。
⚫︎ピラティススタジオ TRY
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代表:荒井 俊輔
