
ピラティススタジオTRY 代表の荒井です!
日本人は世界一座っている時間が長いという研究結果が出ています。座っている状態では、足の筋肉は使われていない状態であり、特に後面に位置しているハムストリングスは短くなっていることが多いです。そのため、現代人は特に弱いと言われています。
そんなハムストリングとはどんな筋肉なのかについてお伝えしていきたいと思います。
- ハムストリングスの基礎解剖
- 現代人に弱い理由
- ハムストリングスの活性化エクササイズ
- まとめ
ハムストリングスの基礎解剖
ハムストリングスは、直接の筋肉の名前ではなく、3つの筋肉を総称してハムストリングスと言います。この3つの筋肉は大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3種類になります。さらに、大腿二頭筋を内側、半腱様筋・半膜様筋を外側ハムストリングスと呼ぶこともあります。
では、それぞれの細かい付着部位と働きを見ていきましょう。
○ 大腿二頭筋
起始:2つに分かれている。
長頭→仙結節靱帯の遠位部、坐骨結節の後部
短頭→租線外側唇、顆上線の近位2/3、外側筋間中隔
停止:腓骨頭外側頭の外側面、脛骨外顆、下肢外側の深部筋
働き:長頭・短頭ともに膝関節の屈曲と外側への回転。長頭は股関節を伸展、外側回転する。
神経:長頭・短頭で変わる。
長頭→坐骨(脛骨枝)神経、L5、S1、S2、3S
短頭→坐骨(腓骨枝)神経、L5、S1、S2
○ 半腱様筋
起始:大腿二頭筋長頭とともに、坐骨結節から総腱が起始する。
停止:腓骨体部の内側面、下腿の深部筋
働き:膝関節を屈曲、内側回転させる。股関節を伸展、内側回転させる。
神経:坐骨(脛骨枝)神経、L4、L5、S1、S2
○ 半膜様筋
起始:大腿二頭筋や半腱様筋の起始よりも近位外側部の坐骨結節
停止:脛骨内顆の後内側面
働き:膝関節を屈曲、内側回転。股関節を伸展、内側回転させる。
神経:坐骨(脛骨枝)神経、L4、L5、S1、S2

このようになっております。
そのため、ハムストリングスは非常に大きい筋肉であり、股関節と膝関節に働きかける二関節筋となっているのです。
現代人に弱い理由
では、ハムストリングが現代人になぜ弱いのか、これは冒頭でもお伝えさせていただいた通り、椅子に座っている時間が長いことが考えられます。椅子に座るという状態は下半身の筋肉のスイッチをオフにし、上半身のみで支えることになります。ハムストリングは短縮した状態で固まってしまうため、伸ばすことができず本来のパワーを発揮することができないのです。
また、ハムストリングは歩行時には蹴り出す際の推進力となるため、脚を前後にしっかりと開くような歩行でなければ活躍する機会も減ってしまいます。歩きながらスマホを見る、硬い革靴やパンプスで通勤となどの影響もあるかもしれませんね。
ハムストリングは上記のイラストの通り大きい筋肉であり、股関節・膝関節をまたぐ二関節筋でもあります。そのため、ストレッチやエクササイズも股関節側・膝関節側と上下に分けて考える必要があるのです。また、内側と外側もありますので、場合によっては、さらに伸ばし方・使い方を考えなくてはいけませんね。
自然が多く起伏の激しい地域に暮らしている方は比較的問題ないですが、平坦かつ移動手段も豊富な私たちにとってはエクササイズが必要な筋肉であることは間違いないでしょう。
ハムストリングスの活性化エクササイズ
それでは、ハムストリングを活性化するためのエクササイズをしていきましょう。
● ハムストリングス活性化エクササイズ
姿勢:四つ這い
やり方:
- 四つ這いの状態で、片脚をまっすぐ後ろに下げる
- つま先を遠くに向けながら天井方向に上げる
- 降ろして元に戻す
- 反対側も同様に行う
ポイント:
- 動かす側の足以外は固定しておく
- 足を天井方向へ上げる際に腰が反らないようにする
- 膝関節は完全に伸ばしておく

まとめ
日常的に使われなくなってしまった筋肉は、使わなくて良いわけではありません。どんな時でも使えるようにしておくことも大切ですし、日常生活動作上必ず必要な場面があります。使えていないということは、他の部位で補っているということですので、不調の原因になってしまうのです。
ピラティススタジオTRYでは、まずは現状を把握していただきその上でエクササイズを行なっていきます。理想の身体を目指して頑張りましょう!
⚫︎ピラティススタジオ TRY
営業時間:月・火・水・金 9:00~20:00
土・日 9:00~13:00
定休日:木・祝日
住所:埼玉県川口市鳩ヶ谷本町3-16-4 グリーンヒル101
代表:荒井 俊輔
