
ピラティススタジオTRY代表の荒井です!
今回は「扁平足」についてのお話です!
足元の崩れは背骨の崩れにもつながるため、実は非常に大切なんです!
- 足部の基礎解剖
- 扁平足とはどんな状態?
- 扁平足改善のためのエクササイズ
- まとめ
足部の基礎解剖
それでは、足部の基礎解剖を見ていきましょう。
まず、足部の骨は
○後側部
距骨・踵骨・立方骨・舟状骨・内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨
○中足部
第1〜5中足骨
○ 前足部
第1〜5基節骨・第2〜5中節骨・第1〜5末節骨

の合計26個もの骨が片足にあるのです!
そして、これらの骨が互いに組み合わさり、ドーム状のアーチを形成します。
このアーチには
- 内側縦アーチ
- 外側縦アーチ
- 横アーチ
があり、一般的に言う「土踏まず」は内側縦アーチをさしています。
このアーチは骨によって作られていますが、骨だけでこのアーチを維持することはできません。
そのため足部の筋肉によってアーチは形成・維持されているのです。
アーチを形成している筋肉は足部の上にある脛骨・腓骨から伸びる『外在筋』と、足部の中で完結する『内在筋』とがあります。それぞれ、
◯ 内側縦アーチ
外在筋:前脛骨筋、後脛骨筋、長腓骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋
内在筋:短母趾屈筋、母趾外転筋、足底方形筋

◯ 外側縦アーチ
外在筋:長腓骨筋
内在筋:短趾屈筋、小趾外転筋、短小趾屈筋、小趾対立筋

◯ 横アーチ
外在筋:長腓骨筋、後脛骨筋
内在筋:母趾内転筋

これらの筋肉がバランスよく機能することで、アーチとなっているのです。
このようなアーチは、
- 衝撃の吸収
- 推進力の形成
のために、複雑な地形に適合するため、そして体重を支えるための適度な柔軟性、歩行の際に身体を前方に運ぶための適度な硬さが必要なのです。足部の異常としては扁平足やハイアーチ、外反母趾などがありますが、これらの機能が発揮できずさまざまな問題になっていると言えます。
扁平足はどんな状態?
それでは、扁平足について詳しく見ていくと、前項にて記載させていただいた通り、内側縦アーチが消失した状態を扁平足と呼びます。内側縦アーチは、3つのアーチの中でも最も高いアーチになりますので、アーチが消失すれば、足部は内側に傾いてしまいます。

運動連鎖の観点から、足部が内側に倒れることで
距骨:内転・底屈
距骨下関節:回内
脛骨:内旋
膝関節:外反・外旋
大腿骨:内旋
といった全体的な乱れにつながってしまうのです。
このような連鎖的な乱れにより、腰痛や肩こりといった不調につながるケースは珍しくありません。
そのため、骨盤や背骨にアプローチしても変わらない場合はこのような問題があるかもしれません。
扁平足改善のためのエクササイズ
それでは、扁平足を改善するためのエクササイズをしていきましょう。
扁平足を改善するためには、内側縦アーチを形成する内在筋と外在筋を使わなければいけません。
ピラティスで用いられるポイント&フレックスはまさにこの両者を使っていきますのでやっていきましょう!
● 扁平足改善エクササイズ
姿勢・座るもしくは仰向け
やり方:
- 足首を床方向に倒し、指先を遠くに伸ばす
- 足首を天井方向に上げ、指を反らす
- 交互に繰り返す
ポイント
- 伸ばす際に指を握るより、遠くに伸ばすイメージで行う

まとめ
扁平足はただ足の形が崩れているだけでなく、連鎖反応により頭部の方にまで影響を及ぼしてしまいます。普段フローリングや硬いコンクリートの上を歩いている私たちは、足の機能を十分に活かせていないのです。さまざまなトラブルで悩む前にぜひこのような問題も解決していきましょう!
ピラティススタジオTRYでは、長年のコンプレックスから些細な体のお悩みまで改善に向けて真摯に受け止めていきます。一緒に身体が変わる喜びを感じていきましょう!
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