
ピラティススタジオTRY 代表の荒井です!
想像したことはないかもしれませんが、手首には8つの小さい骨があるとご存知でしたか?
小さいスペースに8つの骨があるということは、細かい動きがるということです。
今回はその骨と動きについて見ていきましょう。
- 手の基礎解剖
- 手首の動きとは
- 手の動きを改善するエクササイズ
- まとめ
手の基礎解剖
手首には手根骨という8つの小さな骨が存在しています。体に近い側を近位手根列、体から遠い側を遠位手根列と言い細かく見ていきましょう。
- 近位手根列
舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨
- 遠位手根列
有鈎骨・有頭骨・大菱形骨・小菱形骨

このように小さい骨がパズルのように組み合わさり収まっているのです。
手首(手関節)は、これらの手根骨と前腕部分の橈骨・尺骨により形成され、
- 橈骨・近位手根列による橈骨手根関節
- 近位手根列・遠位手根列による手根中央関節
になります。
※遠位橈尺関節は含まないとものとする。
細かく見れば手根骨間での関節もありますが、大きな動きとしてはこの2つが挙げられます。
手首の動きとは
それでは手首の動きを見ていきましょう。
まず手首は手の平側に倒す『屈曲(掌屈)』と、手の甲側に倒す『背屈』があります。加えて、親指側に倒す『橈屈』と小指側に倒す『尺屈』という動きにより、ぐるぐると回すような動きが可能となっているのです。

これらの可動域を見ていくと、
- 屈曲・・・90°
- 背屈・・・70°
- 橈屈・・・25°
- 尺屈・・・55°
となっています。
この可動域から見ると、興味深いのは尺屈の動きが広いということです。これには、手首の構造が関係しており、

イラストのように橈骨側が高く、尺骨側が低くなっているのです。そのため、物を握るなどの動作をした際には小指に強く力が入り手首の動きとしては背屈・尺屈となるのです。尺骨と近位手根列との間には三角繊維軟骨複合体という組織があり、衝撃を緩衝しています。ですが、過剰な負荷がかかってしまうことで、この組織が傷ついてしまうTFCC損傷という疾患に陥ってしまうのです。
手首の動きを完全に良くするためには、体幹部の強化が必須になっていくのですが、まずはこの細かい動きを引き出すことが重要と言えます。
手の動きを改善するエクササイズ
それでは、近位手根列をの動きを引き出す動き、遠位手根列の動きを引き出す動きをしていきます。
よくリハビリの現場で用いられる運動になります。
● 近位手根列の動きを引き出す『ダーツスロー運動』
姿勢:座位
やり方:
- なるべく背筋を良くし、脇を閉めた状態をとる。
- ダーツを投げる前の構えるような動作(背屈・橈屈)をする。
- ダーツを投げる動作(屈曲・尺屈)をする。
- 繰り返す
ポイント
- ゆっくりでも正しく動かす。

● 遠位手根列の動きを引き出す『リバーズダーツスロー運動』
姿勢:座位
やり方:
- なるべく背筋を良くし、脇を閉めた状態をとる。
- ダーツを投げる前の構えるような動作(背屈・尺屈)をする。
- ダーツを投げる動作(屈曲・橈屈)をする。
- 繰り返す
ポイント
- ゆっくりでも正しく動かす。

まとめ
手首の細かい動きができず、一部に負荷がかかることで骨の変形や手首の疾患につながることがあります。ピラティスのエクササイズでは、手首を動かすようなエクササイズはあまりありませんが、体幹から手首までのつながりを改善し、上記の様な手首のエクササイズを行うことで、より一層不調の改善にも効果的です。
ピラティススタジオTRYでは、ピラティスのエクササイズはもちろんですが、長年整体で培ってきた様々な運動療法や徒手療法を組み合わせてご提供しております。
手のお悩みでお困りでしたらご相談ください。
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