
ピラティススタジオTRY 代表の荒井です!
今回は呼吸の主役となる横隔膜ではなく、肋骨を外側から支えてる肋間筋にフォーカスしていきましょう!
横隔膜が主役とは言ったもののこの肋間筋も非常に重要な役割を持っているんです!
- 肋間筋の基礎解剖
- 肋間筋のシステム
- 肋間筋のエクササイズ
- まとめ
肋間筋の基礎解剖
肋間筋は名前の通り、肋骨の間にある筋肉です。肋骨の外側よりを外肋間筋、内側よりを内肋間筋と言い、それぞれ役割が違うのです。まずはその付着部位と働きを見ていきましょう。
◯ 外肋間筋
起始:肋骨下縁
停止:肋骨上縁
働き:肋骨の下制・肋骨間隙の支持
神経:第1〜11胸椎の肋間神経
◯ 外肋間筋肋骨
起始:肋骨上縁
停止:肋骨下縁
働き:肋骨の挙上・肋骨間隙の支持
神経:第1〜11胸椎の肋間神経

このようになっています。
文字だけではわかりませんが、イラストの通り正面からみ外肋間筋は前から後ろに、内肋間筋は後ろから前に向かって斜めに走行しているのがわかると思います。そのため、吸気の際には肋骨を引き上げるように外肋間筋が収縮し、呼気の際には肋骨を引き下げるように内肋間筋が働くのです。
肋間筋のシステム
前項の部分が解剖学的な外・内肋間筋の働きとなりますが、呼吸は横隔膜と外肋間筋の同時収縮により吸気を行いますが、呼気の場合はこれが緩んだ状態となります。肋骨は重力の重みよって引きだがるため、強く吐くような呼気でなければ、内肋間筋の収縮はさほど影響してないと考えられます。
そのため、この肋間筋の本来の役割としては、外・内肋間筋の筋繊維が交差することで得られる胸郭の安定性にあるのではないかと思われます。肋骨は内部に心臓や肺などの重要な臓器を守るための堅牢性を必要とする反面、呼吸の際には拡張しなくてはならないという柔軟性(分節性)も求められます。
この柔軟性を得るためには肋骨間の可動性が必要ということです。それを安定させかつ動かせるのは外・内肋間筋の共同システムがあるからと言えます。
日常の中で息が上がるほどの運動がなければ、呼吸による肋骨の大きな動きは見られません。そのため、エクササイズをすることで、肋骨本来の柔軟な動きを獲得しなければなりません。この肋骨の動きは胸椎の動きにも直接関係するため、背中や腰の張り・痛みの改善効果も期待できます。
胸郭の可動性が高まればスポーツでのパフォーマンスアップにもつながり、大きなパワーとスピードを手に入れられるでしょう。
肋間筋のエクササイズ
外・内肋間筋を使うには呼吸によるエクササイズが効果的です。ポイントを押さえてやっていきましょう。
● 肋間筋エクササイズ
姿勢:立位もしくは座位
やり方:
- 肋骨の下側に両手を当てがい背筋を伸ばす。
- 手の部分を最大限膨らますように鼻から息を吸う。
- 吸い切ったところで5秒キープ。
- 両手の指先がつくイメージで肋骨を閉じながら吐く。
- 吐き切ったところで5秒キープ。
- 繰り返す。
ポイント
- 肋骨を360°膨らますようにする。
- 腰が反らないように注意する。

まとめ
肋骨は堅牢性と柔軟性が求めらる骨構造になっているため、さまざまな組織により支持されています。その中でも、肋骨間を埋めている肋間筋は呼吸と安定性にとって非常に重要な役割があるのです。日常生活やスポーツなどでも、普段使われていない筋肉をいつでも使える状態にしておくことは、パフォーマンスアップだけでなくケガの予防にもつながります。
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